清水建設…東京オリンピックに沸く中、その瞳に映るは世界!!

 

「お・も・て・な・し」

という滝川クリステルさんの言葉で爆発的に話題となった…

2020年の東京オリンピックが、あと3年と、目前まで迫ってきています。

 

その影響で建設業界は大忙し。

ということは当然、売り上げも好調。

 

そんな建設業界で、入社間もない若手社員を海外に送っている会社があります。

 

その会社は…


清水建設の公式サイトより引用

 

清水建設

 

清水建設といえば、1804年創業の国内有数の建設会社です。

 

2016年の売上高は、約1兆5674億円

建設業の売上高ランキングは、5位(東証1部)。

 

そんな好調である清水建設が、オリンピックで沸く日本を飛び出すかのように、若手社員を海外へ送り出しています。

 

 

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かわいい我が子(社員)を海外へ送り出す

清水建設が社員を送り出す先は、実際に事業を行っている海外の現場。

現在でいえば、ベトナムです。

 

ベトナムといえば、道路がバイクであふれかえっている映像をよく目にします。

その渋滞を緩和するために、地下鉄を作るプロジェクトが始動しています。

 

その作業現場に若手社員が送られるのです。

若手社員が送られるので、ある程度は簡単なもの…と思いきや、そうではなく、ベテランが送り込まれるような難しい案件です。

 

実際、地下鉄を作るホーチミン市は、川に沿って形成された街ゆえ、地盤が不安定で地上には歴史的建造物が並びます。

そこに地下鉄を作るのですから、その作業は相当に困難なもの。

しかし、それは逆にいうと、成功した時に得られる利益も大きい。

 

そんなベトナムの現場に知識も経験も不十分な若手社員が送られるのです。

その双肩にかかる責任とプレッシャーは特大。

失敗する可能性もあります。

にもかかわらず、若手社員が送られる…いったいなぜなのでしょうか?

 

 

急ぐ国際化

同社が海外の現場に若手社員を投入する理由…

それは、国際化です。

つまり、若いうちに海外での経験を積むことで、海外で戦うことができる社員にしたいということです。

 

そのため、若手社員の海外への投入の他に、現地で採用した人材の育成にも注力しています。

その人たちは、若手社員とは逆に日本で働きながら、清水建設のやり方を学んでいく。

 

これには、もう一つの意味が含まれています。

国内の国際化

つまり、日本の清水建設自体も同時に国際化を図っているのです。

外国人である現地採用の人が、日本人が多い日本の清水建設に混ざることにより、視野の幅が広がるということ。

このことについて、常務執行役員・国際支店長北直紀さんは、

「海外の取引先はもちろんだが、国内の顧客企業もグローバル展開しているのだから、日本の社員でも海外を向く姿勢がないといけない」と話します。

 

日本の状況とライバル

東京オリンピックを起因とした建設需要により、2017年3月期の連結純利益は989億円となった清水建設。

そんな中、知識も経験も未熟な若手社員を海外へ送り、現地採用の人材を日本で働かせてやり方を学ばせると同時に日本の同社自体の国際化も図る…。

ベテラン社員使うというような方法があるにもかかわらず、失敗のリスクを抱えてでも国際化を急ぐのはなぜなのでしょうか?

 

急ぐ理由は、日本の状況とライバルにあります。

 

①日本の状況

現在の日本における建設需要は、2020年の東京オリンピックに向けたものが多い。

それに加え、東京都心部の再開発で好調なのは、言うまでもありません。

 

実際、989億円の純利益をあげています、

 

しかし、それらはすべて一時的なものといえ、人口も減少していることを考えると、国内需要のピークは近いものと考えられます。

 

井上和幸社長も、「長期的に見るとやはり人口が減っていく国内は(、)大きな成長が見込みづらい。」と話しています。

 

そのため、新たな成長領域として、海外での建設事業での成長が必要となります。

 

②ライバル

海外での展開も行ってはきましたが、

国内のライバルである大林組鹿島建設に差をつけられた形となっています。

大林組、鹿島建設の2017年3月期の海外売上高比率がそれぞれ、24%、22%なのに対し、清水建設は6%。

 

正直、差は広い。

 

さらにいうと、ライバルは国内だけではありません。

勢力の拡大がめざましい、中国・韓国企業。

彼らはコスト競争力という強力な武器で、世界の様々な案件をもっていきます。

 

そのため、現在の日本の大手企業は、世界建設会社ランキングの上位に食い込むことができないとう非常に残念で悔しい事態になっています。

大林組が15位、鹿島建設が19位、清水建設は21位。

1~14位までは、ほとんど中国企業で占められています。

 

 

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このような状況にあるため、いそぐ必要があるのです。

そうしなければ、置いて行かれ、追いつくことができません。

そこで、一刻も早く、海外でプロジェクト管理ができる人材を集め、ライバルとの競争に対抗できる体制を整えなければならないのです。

 

若手社員を海外に送ることが功を奏したのか、

海外を経験した若手は明らかに成長が速い」と北常務は嬉しそうに話します。

その理由としては、国内より海外の方がプロジェクトの規模大きい場合が多く、部下になるのも当然現地の人だから、日本にいるよりも格段に多くの経験値を積めるためです。

 

 

展望

若手社員を海外に送り、現地採用の人材を日本で育てるという育成方法により、国内のみならず、海外でも大きく成長しようとしている清水建設。

 

今後はどのようなところを目指しているのでしょうか?

 

バブル期に失敗したという海外不動産の投資開発事業に注力したいそうです。

以前の失敗を踏まえ、今度はプロジェクトの各段階にもきちんと関わり、成功させたいと考えています。

 

また、ロボットも積極的に使いたいと考えているそうです。

ロボットの活用が実現できれば、生産性の向上は凄まじい。

人手が足りない現在だからこそ、チャンスだと考えています。

 

 

若手社員という種が成長し、大きな実をつけるのはもう少し先になりますが、

過酷な環境におかれているのですから、きっと素晴らしい実になることでしょう。

 

 

この記事を読んで

今は好調な国内の建設需要ですが、将来的にはイベントの終了、人口減少などの理由により、落ちることが予想されます。

そんな状況に対し、若手にもかかわらず、自社の社員を海外へ送り出し、重要な案件に携わることにより、早く、そして、大きく、成長させようとしている清水建設。

 

正直なところ、驚きました。

 

先を見越した行動というのも当然ですが、それに向けての対策が知識も経験も不十分な若手社員を海外へ送るというもの。

 

失敗も考えられますが、若い方がその成長の幅が大きく、より強い戦力となりえます。

実際には、物凄い苦労が待っていることと思いますが…。

 

リスクもあるが、それと同等、あるいはそれ以上の成長を期待できる育成に踏み切った決断に驚きました。

 

そんな決断ができる清水建設のさらなる成長を祈っています。

そして、それを牽引する若手社員を見てみたいですね。

 

 

 

会社概要

社名
清水建設株式会社
(英文社名 SHIMIZU CORPORATION)

 

本社
〒104-8370
東京都中央区京橋二丁目16番1号
TEL.03-3561-1111(代表)

 

取締役社長
井上 和幸(いのうえ かずゆき)

 

資本金
743.65億円

 

従業員
10,728人(2017年4月1日現在)

 

事業内容
建築・土木等建設工事の請負(総合建設業)
建設業許可:国土交通大臣許可
(特-26)第3200号
(般-26)第3200号

 

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