ニチガス・東電が新会社を設立し、東京ガスの牙城に攻勢をかける!


(ニチガスのHPより引用)

 

2017年4月、家庭向け都市ガス小売りが自由化になりました。

これにより、東京ガスや大阪ガスなど大手の都市ガス会社が地域独占してきた市場に、どんな企業でも参入できるようになりました。

 

この自由化を契機に、首都圏の都市ガス事業に殴り込みをかけ、東京ガスの牙城に果敢に攻め込もうとしている企業があります。

 

 

ニチガス(日本瓦斯)です。

 

 

都市ガス事業に革命を起こそうと奮闘し、画期的なシステムや戦略を次々と導入しているニチガス。

8月3日には、東電と新会社設立の発表を行いました。

 

そこには、都市ガス事業でのシェア拡大・次世代事業の展開という目標と、次のビジネス業界を担う若者たちへの想いがありました。

 

今回、都市ガス事業を主軸に、日本経済に革命を起こすべく活動する、ニチガスの取り組みにスポットライトを当てます。

 

 

LPガスでの成長経験を糧に、都市ガス業界でも常識を破る!?

ニチガスはこれまで、LPガスの供給をメインに行ってきました。

また、最近までは、東京ガスと提携し、千葉県などの一部地域で都市ガスの供給も行ってきました。

 

そんなニチガスが、今回の家庭向け都市ガスの自由化を契機に、東京ガスから離れ、独自の都市ガス供給サービスを打ち出したのです。

 

とはいえ、東京ガスの知名度は圧倒的。

規模もニチガスと比べれば…アリと象ほどの差…。

また顧客数も同様に、LPガスを考慮に入れたとしても、10倍ほどの開きがあるそうです。

 

 

それでも、ニチガスの成功への自信は変わりません。

なぜなら、LPガスでの成長実績があったからです。

 

そして、そのLPガスでの成長の裏には、業界の常識を打ち破り、新たな戦略を次々と打ち出してきた和田眞治社長の力があります。


(社長近影。日経ビジネスオンラインより引用)

 

今回の都市ガス事業の参入でも、和田社長を中心として、常識にとらわれない事業戦略を行っています。

 

 

【スポンサードリンク】

 

 

2月中旬に東京ガスの一般料金に比べて4%前後、セット割引を利用すれば最大で3割程度安くなる都市ガスの新料金プランを発表。

 

また、路上での宣伝活動や、テレビCM放送も大々的に実施。

お笑いタレントの出川哲朗さんが、「ニチガス・ニ・スルーノ三世(ニチガスにするの賛成)です!」と宣伝するCMも話題となりました。


(ニチガスHPより引用)

 

また、IT化されてきた社会情勢に目をつけ、2000年代後半からクラウドシステムを導入。

 

2014年までに、物流からガス器具の保守と保安、料金の管理、ガスメーターの検針まで、ありとあらゆる業務を順次クラウド化していきました。

それに伴い、ガスメーターの検針員から営業員まで、スマートフォンで基幹業務ができる仕組みを構築。

 

これにより、人件費の削減が図れ、追加の設備投資も抑えられるほか、顧客のトラブルやクレーム等に対し、職員がすぐに対応ができるようになりました。

ここまで徹底してクラウド化ができているガス会社は、全国的にも例がないそう。

 

最新のシステムを導入して経費を下げることで、サービスの低価格を実現し、利益も確保する。

このようなニチガス最大の強みとなるビジネスモデルを携え、今度は、都市ガス事業に乗り出します。

 

 

海外との提携・進出。ガスを主軸としながら新たな事業構想

海外企業のファンド、海外への事業進出を“勉強代”に

2011年には、外資系資本の受け入れにも踏み切りました。

米金融大手のJPモルガン・チェース系のファンドから出資を受け、約100億円を調達。

国内のエネルギー会社は外資の導入を嫌う傾向があります。

しかし、それでも踏み切ったのは、「従来の発想で成長するのはもう限界だ」という和田社長の強い想いがあったからです。

 

さらに、北米市場で電力の小売事業にも進出。

赤字が続いたが、2016年12月期に初の最終黒字を確保。

 

「新しいことをやるために、海外で勉強し、鍛える」(和田社長)

その勉強代を、近年になってようやく取り返すことができたようです。

 

 

エネルギー業界はもとより日本のビジネスのあり方を変える!!

驚くべきことに、東電との提携を発表しました。

 

「東電との提携は20年前から考えていた」

和田社長はそのように話します。

 

業界の壁は厚く、なかなか振り向いてはもらえなかったそう。

 

しかし、その壁が打ち崩されるきっかけがありました。

2011年に起こった福島第1原子力発電所の事故

これにより「新しいことに取り組まなければ」と考える人が、東電にも増えてきました。

 

東電は日本最大のLNG (液化天然ガス) の輸入企業であり、手元には大量の都市ガス原料があります。

しかし、家庭向け都市ガスの販売については、知識も実績も足りません。

そのノウハウを、ニチガスが担うのです。

 

ついに、この提案が実を結び、ニチガスと東電は手を取り合うことになりました。

 

 

そして8月3日、ニチガスと東電による新会社「東京エナジーアライアンス」を設立することが発表されました。

 

 

また、両社が組めば、電力とガスのどちらも展開できます。

ニチガスでは、この枠組みを「エネルギープラットフォーム」として他社に提供する方針も打ち出しています。

 

すでに、音楽放送大手のUSENと、プラットフォームの利用を前提に相互送客の準備を進めているそうで、近く正式に発表する公算が大きいといいます。

加えて、様々な異業種の企業とも協議しているとみられます。

 

 

ガス事業を軸としながらも、次世代の事業展開へと飽くなき野望を燃やしているのです。

 

 

【スポンサードリンク】

 

 

営業姿勢も見直しが必要?

このように、壮大な構想を打ち出し、精力的に活動するニチガス。

しかし、その一方で、営業姿勢について批判も高まっているといいます。

 

ニチガスは以前から、時に強引な営業をするとして批判が上がっていました。

今日でも、顧客を勧誘する際、説明や手続きが不十分だったり、誤解を与えるような表現が使われたりという苦情があるそう。

 

ニチガス側は、営業プロセスを見直し、問題があった顧客に対しては直接訪問して謝罪するなどの対応をとっているそうですが、業界からは「結局姿勢は変わらないのか」という冷ややかな声も。

 

 

都市ガスの自由化による企業進出はまだ始まったばかり。

業界の今後の発展のためにも、ニチガスは革命的な企業戦略を打ち出すばかりでなく、
消費者に「誠意ある対応」を見せ、業界全体のイメージアップを図ることも必要になってきそうです。

 

 

まとめ~新事業にかける社長の想い~

都市ガスの販売自由化に着目し、これまでシェアを独占してきた東京ガスに対抗して、都市圏の進出に乗り出してきたニチガス。

 

「業界の常識を打ち破る」の精神で、

  • 料金の低価格化やクラウドシステムの導入
  • 海外進出、さらに東電と提携した新会社の設立
  • 異業種提携によるプラットフォームモデルの構築

など、新たなサービス・戦略を次々と展開・提案してきました。

 

しかし、一方でこれまでの営業方法が問題視されるなど、「大いなる課題」もみられます。

 

しかしながら、同社の代表である和田社長は、強い想いをもって、事業に乗り出しています。

 

「もっと事業を効率化して、料金を下げて、消費者に貢献したい」

「新しい知見をどんどん取り入れて、産業を変えていく」

「自由化で誕生する今回のプラットフォームを、有能な人が活躍できる“聖地”にしたい」

 

 

このような和田社長の信念をもって、エネルギー業界・果ては日本のビジネス全体にも革命を起こそうとしているニチガス。

 

ぜひ、今後も精力的な事業展開をつづけ、日本の経済に革命を起こして欲しいと思います。

 

 

 

会社情報

社名
日本瓦斯株式会社(NIPPON GAS CO.,LTD.)

 

本社所在地
〒151-8582 東京都渋谷区代々木4丁目31番地8号

 

設立年月日
昭和30年7月29日

 

資本金
70億7千万円

 

従業員
1,673名(連結)
(平成29年4月1日現在)

 

代表取締役社長
和田眞治
【スポンサードリンク】
サブコンテンツ

このページの先頭へ