株式会社 JMC・試作品を製造する会社として製造業界に挑む!企業研究

試作品を製造する会社として製造業界に挑戦中のところがあります。

その会社とは、株式会社 JMC

同社は、1992年に設立された会社で、3Dプリンターを使用して顧客の要望に合った試作品を作っています。

他にも、モノの検査鋳造も行っています。

 

そんな同社ですが、取引先企業は自動車や家電、医療機関など500社前後

また、2013年12月期の売上高は約7億5000万円、2016年12月期の売上高は14億7000万円と、直近4年間でいえば右肩上がりです。

 

しかし、試作品製造にも、多くのライバル企業がいます。

にもかかわらず、取引先企業は500社前後で、色々な業種と取引しています。

 

なぜ、JMCが選ばれているのでしょうか。

 

JMCの魅力とは

 

そこには、いくつかの魅力がありました。

 

今までと精度が違います!

 

金型を作ってから試作品を作製する場合や金属を削って試作品を作る場合と完成精度を比較すると、市販の3Ⅾプリンターでは勝ち目がありません。

 

そこで、1桁は違っていたとされる精度を高めるため、同社は3Dプリンターを独自改造したのです。

これにより、より緻密な試作品を製造することができるようなりました。

このように人の肺気管支軟質のモデルなども作りました。

 

  コストダウン…可能かも!

 

また、コストの面から考えても3Ⅾプリンターの場合は魅力的です。

 

金属の塊を削って完成させる試作品は、削る前の金属の塊の1割程度の大きさで、残りの9割は廃棄してしまいます。

それに比べ3Ⅾプリンターは、下から薄く1層ずつ作られていくので、材料費が多くはかかりません。

 

これにより、削って作る場合と比べて試作品のコストは5割か1割程度に抑えられるそうです。

 

はいっ!お届けに上がりました!

 

さらなる魅力に納品速度があります。

 

製造業向けの試作品であれば、必要なデータを午前中に受けとることができれば、午後には納品できる場合があるといいます。

その速さの理由は、見積りにあります。

見積だけでも通常は2、3日を要します。

JMCの場合は、試作品に求めれられる精度、どのプリンターを使用するかなど瞬時に判断して、1時間以内に見積を提示します。

また、この判断があることで、素早く製造に着手することができるのです。

 

これにより、他の会社と比べると納期は10分の1の期間で可能となります。

 

  お試しくださ~い!

 

自社をよく知ってもらいたいという想いから、JMCでは法人に限り一回だけ無料でサンプルを作ってくれます(一定の範囲はあります)。

実物を触れることは非常に重要です。

文字や話だけでは伝わらないこと…質感や精度、強度など実物を手に取ることでわかることがあります。

そのためのサービスです。

 

 

これら魅力あるポイントにより、500前後という多くの企業に選ばれて取引することができるようになったのです。

実際、本社の15台ある3Ⅾプリンターはフル稼働だそうです。

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どんなモノをを作ったの?

 

では、実際にどんな試作品を製造したのでしょうか。

 

  ケース① 液体容器

 

液体を入れる容器のメーカーからの依頼です。

ラベルの形や容器に入った液体を注ぐときの挙動を、色々な形の透明の容器で、コストを抑えて調べたいというものでした。

 

まさに、3Dプリンターが活きる依頼です。

従来の削って試作品を作っていく方法では、困難なことができるからです。

それは、試作品の中を空洞にすることです。

特に光造形方式の3Ⅾプリンターであれば、繊細な製品を作ることができます。

この方式は、紫外線をあてることで固まる素材に、紫外線をあてて必要な部分のみを固めて、下から層を積み重ねるようにして形成していくものです。

これにより、中を空洞にすることができるのです。

また、型を必要としないのでコストも抑えられます。

 

結果、3Dプリンター製作したことで、コストを10分の1以下に抑えることができ、透明なので内容液の動きを調べるのも簡単になりました

 

  ケース② 盆栽

 

実際の製作事例として、盆栽があります。

植物の複雑な形・植物の内部を再現するため、物体を通り抜けて内部を撮影できるCTスキャンを使い、綺麗に処理して高精度の3データを作りました。

この3Dデータを基に製作することになりました。

 

3Dプリンターの方式は盆栽の枝葉が細いため、強度と精度のバランスから粉末焼結(ナイロン)造形方式で作製しました。

この方式はナイロンの粉末に、紫外線レーザーあてて必要な部分のみを焼き固めて、下から層を積み重ねるようにして形成していくものです。

これにより、繊細でありながらも強い強度を持たせることができるのです。

 

完成した盆栽の複製は、無数にあるように見える微細な葉の形状や幹内部の年輪まで正確に再現することに成功したのです。

 

まさに…挑戦…

 

そもそもなぜ、3Dプリンターを使った試作品製造を始めたのでしょうか。

それは、1999年のことだったそうです。

 

きっかけ~出逢い~

 

JMCの渡邉社長はプロボクサーでした。

しかし、2勝6敗1分けの戦績で、24歳の時に引退。

引退後、父が経営する保険代理店で営業回りをしていた1999年…顧客の工場で3Dプリンターに出逢いました。

当時、まだ知名度の低かった3Dプリンターを見て、「これを使えば新しい仕事ができるのではないか」と考え、何の関係もなかった製造業界に挑戦しようと決めたそうです。

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展望~挑戦~

 

渡邉社長が3Dプリンターと出逢い、そして、始めたこの事業…

2006年には顧客の要望に応えるため、鋳造を手掛ける企業を買収して、アルミニウムなど加工が難しい金属の試作品も製作できるようになりました。

 

好調な業績を誇るJMCはさらなる挑戦を始めようとしています。

2016年6月、長野県に総面積約2万平方メートルもの用地を取得し、新工場を建設しようとしています。

そのために同年11月に東証マザーズへの上場も果たしています。

 

目指す先は3Dプリンターを年中無休で稼働させ、いつでも必要な試作品を顧客に提供できるような製造業のコンビニエンスストアだそうです。

展望について渡邉社長は「これまでも転んでは立ち上がってきた。」

続けて、「とにかく会社を大きくして、日本のモノ作りの力を改めて世界に示したい」と語るその言葉には強い意志を感じます。

 

道半ばで引退した元プロボクサーが社長を務めるJMC。

戦場をボクシングのリングから製造業界へと移し、その頂点を目指す。

さぁ、新たな戦いの始まりだ。

 

この記事を読んで

 

試作品の必要性・重要性は理解していました。

しかし、それを作るのはどうやっているんだろうなぁと、漠然と考えるくらいしかしていませんでした。

しかも、試供品を作る方法が色々あるなんて思わなかったです。

 

型を作ってからの試供品作製は、一度型を作ってしまえば、あとはそこに材料を入れるだけなので、最初のコストが高いと思います。

しかし、型も結局は消耗品です。

また、塊から削る場合、精度は非常に高いが、コストも高いです。

その点、3Dプリンターの場合、型といえるのはデータです。

データさえあれば、すぐに完成できる。

 

すごいところに気が付いたなぁと、感心するばかりです。

 

それに加えて、一度ボクシングで悔しい思いをした社長が、そこで落ちるでもなく、新たな分野で高みを目指す…その強い意志…平伏です。

私はかなり意志が弱いので、分けてほしいです。

 

そんな強い意志を持って、製造業界に挑戦をするJMCには成功してほしいです。

そして、渡邉社長が言っていたように「日本のモノ作り」の凄さ・素晴らしさを、改めて世界に示してほしいです。

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