ガイアの夜明け―マネーの魔力2 不動産投資の深い闇 『儲ける』ことのリスク


(公式HPより引用)

 

ガイアの夜明け』は社会やビジネスの問題の真実に迫るドキュメンタリー番組です。

事実は報道で、真実は『ガイアの夜明け』で手にして下さい。

 

不動産投資でお金を運用したい、老後の生活を考えて家賃収入を得て悠々自適な生活をしたい、そうした夢をお持ちの方もおられるでしょう。

私は、ビジネスでお金を得る考え方には二通りあると思っています。

それは、「稼ぐ」と「儲ける」という考え方です。

 

稼ぐ」とは、自分の時間と技術、労力を出して仕事をしてお金を得ること。

儲ける」とは、他人の労力を売ったり、投資して利子を得たり、不労所得に近い考え方と思います。

 

本業で稼ぎ、不動産投資などで自分の労力をさほど使わずにお金を儲けるなどして将来の安定を図りたいという人も多いでしょう。

それだけでなく、儲けることに長けた人もおられるでしょう。

 

不動産投資は、「儲ける」ことに依った考え方だと思います。

今回の本番組は、「儲ける」ことの一つである、不動産投資の闇に迫りました。

それは、「儲ける」ことのリスクと落とし穴と言っていいでしょう。

 

今回の『ガイアの夜明け』はそうした問題の真実を浮き彫りにしたように感じました。

 

 

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二重に破綻を起こした信頼関係

不動産会社スマートデイズの運営する女性専用シェアハウス「かぼちゃの馬車」が破綻し社会問題に発展しています。

2012年に創業し、都内を中心に多くのシェアハウスを展開している不動産会社スマートデイズは一括借上で運営し、賃料をオーナーに支払うシステムを作りました。

入居にかかわらず30年間の家賃保証を約束するという謳い文句に惹かれ、700人にものぼるオーナーが銀行から融資を受けスマートデイズからシェアハウスを購入しました。

大半のオーナーが頭金なしで億単位の融資を受けている状態でした。

 

50代男性の木村さんもその一人。

木村さんは老後を考え銀行から1億円を借りて「かぼちゃの馬車」に投資して儲けようとしました。

個室はすぐに住める状態で9部屋あって、家賃は3万円+共益費2万円の収入が入ります。

木村さんの家賃収入70万円になり、ローン返済の50万円を差し引いた月20万円が収益となるはずでした。

しかし、2017年10月に家賃減額、2018年1月に支払い停止となり、5月にスマートデイズは破産手続きをしました。

当初は入居率9割と言われた「かぼちゃの馬車」の実際の入居率は4割程度だったのです。

 

この結果、中には自己破産に追い込まれた人も出ています。

 

この話にはさらに裏があります。

オーナーに融資をしていたスルガ銀行が、危険な融資であったと認識していながら、融資をしていたことが明らかになったのです。

5月15日にはスルガ銀行社長が通帳の偽造や改ざんなどを相当数の行員が認識していたと公表しています。

書類の改ざんをしてまでの融資を出していたという衝撃的な事態でした。

 

内情として、スルガ銀行では、荷重のノルマが銀行員に課せられ、上からの恫喝を恐れて、不正をしてでもノルマを達成する空気だったということでした。

 

二つの企業が上手く『儲け』のシステムを作ったものの、儚くもそれが破綻したといえます。

不動産屋と銀行の2企業のモラルの低下が引き起こした闇…深いものがあります。

 

 

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大手への信用という死角

レオパレス21でも、問題が起こり、全国のレオパレスに行政が緊急調査に入りました。

 

同社は、建築基準法に違反する家屋を作っていたのです。

 

建築基準法では、共同住宅には界壁(かいへき)が必要で、また、それが天井裏に達していないといけないのですが、界壁のあるはずの部分が空洞となっています。

界壁とは、共同住宅や長屋などで隣の部屋と境界となる壁のこと。

また、界壁には防火性や遮音性を持たせなければなりません。

 

ところが、あるレオパレス21の共同住宅には、界壁がないのです。

 

この状況では、火事となった場合に火が共同住宅の全域に広がってしまうと建築の専門家も指摘していました。

 

コストを引き下げてでも、利益を得たいという意図から出た結果なのでしょうけれど、大々的に広告を流している大手企業がこのような有様になろうとは…

 

「かぼちゃの馬車」の問題もレオパレス21で起きてしまった問題…両方とも『儲ける』ことへのモラルの低下が引き起こしたと言えると思います。

 

まとめ―『儲け』の発想とモラル低下の関係―

私はこのように考えています。

―「稼ぐ」という観念は、自分の技術や労力を売るという発想から、そして、「儲ける」という視点には、他(人)を売る、という考え方が入る―と。

 

多くのお金を動かすシステムを作る以上、「儲け」る方法では収益は大きくなります。

 

その反面で、「他人を売る」以上、自ら「稼ぐ」ことよりも、もっとシビアなモラルが必要です。

他人のことであるため、尊重するのが当たり前のモラルだからです。

 

しかし、他人のことは、「他人事」にもなりやすいということも、また事実だと思います。

 

容易にお金が得られると錯覚してしまう、「儲ける」ことの難しさに日本社会・企業は直面していると私は今回感じました。

 

「儲け」ることへの執着マネーの魔力となって、今、多くの不正や問題を引き起こしている、そう私は感じています。

 

 

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