アニエス・ヴァルダ監督、アカデミー賞授賞までの長き功労に迫る!

ヌーヴェル・バーグ(フランス語で「新しい波」の意味)の祖母と呼ばれる女流映画監督がいます。

 

その名も、アニエス・ヴァルダ監督

 


(『顔たち、ところどころ』の公式Twitterより引用)

 

どんな方なのでしょか?

 

彼女の一面が垣間見える台詞があります。

彼女の監督映画『アニエスの浜辺』の一連のオープニングシーンで、「私は一人の小さな老婦人としての役割を果たしている」と謙虚な言葉を述べていました。

 


(『アニエスの浜辺』・みんなの上映会より引用)

 

洋の東西を問わず、功績のある方はみんな謙虚ですよね~

 

 

そんな謙虚なアニエス・ヴァルダ監督。

 

今回は、2018年9月15日公開予定の『顔たち、ところどころ(英Faces Places 仏Visages Villages)』の紹介とともにアニエス・ヴァルダ監督についてお送りします。

 

まずは、新たな波=ヌーヴェル・バーグの祖母である、アニエス・ヴァルダ監督に迫ります。

 

 

【スポンサードリンク】

 

ベルギーに生まれ、父はギリシャ人・母はフランス人で地中海な感じ?

1928年にベルギーに生まれたアニエス・ヴァルダさん。

5人兄妹の真ん中の子です。

最初はアリエット(Arlette)と名付けられます。

 

お父さんはギリシャ人のエンジニアで、お母さんはフランス人の国際結婚家族です。

お父さんは小アジアからの難民だったそうです。

 

18歳の時、申請して改名

アニエスと名乗るようになりました。

その理由は…分かりませんでした。

 

第二次世界大戦の戦禍から家族とともに避難した後、ヴィクタ―デュロイのリセ(高校)に通い、その後ソルボンヌ大学文学と心理学学士号を取得しています。

卒業後、パリに行きますが、彼女にとってパリでの生活は苦しかったようです。

彼女曰く、「パリでの生活は本当に苦しかった」とのこと。

 

パリでは、彼女は美術館の学芸員を志し、ルーブルの学校で芸術史を学び始めていました。

ここで、ヴァルダさんは写真を学ぶ決意をしました。

転身し、ボウギャルドの写真学校で写真を学ぼうとボウアート(新芸術)の学校で芸術史と写真を学びに行きはじめます。

 

何か、勉強してばっかりなのが凄い…

 

色々あって、

 

その後、映画監督に転身し、1965年に、若い大工とその前妻、そして前妻の死後に結婚した彼の家の元家政婦である後妻との愛を描く『幸福』でベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞。

 


(『幸福』IMDbより引用)

 

1985年に、流浪の悲しい少女の死を巡る証言による物語『冬の旅(さすらいの女)』でヴェネツィア国際映画祭金獅子賞を受賞するなど多数の映画撮影で活躍しておられます。

 


(『冬の旅』IMDbより引用)

 

因みに、1962年には「左岸派」の映画監督のジャック・ドゥミさんと結婚しています。

 


(ジャック・ドゥミ監督・写真 IMDbより引用)

 

アニエス・ヴァルダ監督は、ヌーヴェルヴァーグの中でも、主にドキュメンタリー映画から撮り始めた人々が属するという「左岸派」に分類されています。

左岸派とは、「新しい波」を意味するヌーヴェルヴァーグとしての一派の呼び名です。

カイエ・デュ・シネマ』誌の事務所がセーヌ川の右岸にあった雑誌の名前を取った「カイエ派」(あるいは「岸派」)と呼ばれていました。

それに対して、アニエス・ヴァルダ監督の一派は、セーヌ左岸のモンパルナス界隈に集まっていたので「岸派」と呼ばれたそうです。

 

つまり、映画のスタイルの違う派の拠点がセーヌ川の右岸左岸に分かれていたというお話です。

 

紐解いてみると、色々由来があって面白いですよね!

 

次にいよいよ、映画に(ちょっとだけ)触れてみましょう!

 

 

【スポンサードリンク】

 

 

『顔たちところどころ』はどんなドキュメンタリー?

(『顔たち、ところどころ』の公式Twitterより引用)

 

顔たち、ところどころ』は、2017年のフランスのドキュメンタリー映画です。

 

2017年・第70回カンヌ国際映画祭最優秀ドキュメンタリー賞を受賞し、トロント国際映画祭の最高賞である観客賞など、各国の映画祭で受賞した本作品。

第90回アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞にもノミネートされています。

 

撮影当時88歳アニエス・ヴァルダ監督。

33歳(当時)のアーティストのJRとともにフランスの田舎町をトラックで巡りながら、現地の人々と交流して、人々の顔を撮っていきます。

 

『顔たち、ところどころ』は“Visages, Villages”というフランスの原文タイトルからきています。

フランス語で、VisageVillage、sがついてその複数形なので、「何人もの顔と村々」とも訳せます。

 

つまり、村々を廻って人々の顔を見てその人生を感じると言った意味でしょうか。

 

映画の内容は、アニエス・ヴァルダ監督と現代アートなどを手掛けるアーティストのJRがトラックに乗ってフランスの村々を廻っていき人々の顔を写真に撮って残す、という企画映画です。

 

そうすれば、みんなの顔を忘れない!

それが、ヴァルダの想いです。

 

多くの出会いと出会った人々のイメージが、出会いの場に重なっていきます。

そのようにして、さながら魔法のように一つのキャンパスに色々な人生が投影されていき…

多くの人の人生が交差してやがてこの世界という一つの絵になっていきます…

 

なんて、詩的な表現をしてみました!

 

でも、映画のイメージもそんな感じで、フランスらしい思想の芸術作品と言う感じだと思います。

しかも、人との交流とその日常のリアルな世界観を伝えるリアリズムの感性は、フランス人に独特のものでもあるみたいですよ。

 

 

まとめ ~ 日本でフランス人特有の感性を楽しめる! ~

フランス人と言えば、お高くとまった…とイメージしているかもしれませんが、実際のところ、フランス人は、リアリズム・ヒューマニズムに熱い人々とも言えると思います。

 

だからこそ、プライドも高いのではないでしょうか?

 

しかし、今回の映画は農村での出会いと写真撮影を通じて人々の日常を感じることができることから、日本でいう「わびさび」のフランス版も感じられると思いますよ~。

素朴なフランス農村の日常もぜひ味わってほしいですね。

 

そして、そんなドキュメンタリー映画を一番の得意とする、女流、アニエス・ヴァルダ監督のチャーミングな一面をぜひご覧になってください!

 

日本は、2018年9月15日公開予定です。

詳しくは、映画HPはこちら!

http://www.uplink.co.jp/kaotachi/

 

【スポンサードリンク】
サブコンテンツ

このページの先頭へ